• 投稿 2017/09/11

私の感想

10歳の息子さんを亡くされた経験を持つ、お母様が書かれた詩です。

 

その詩が時を経て、9.11同時テロのご遺族の悲しみに寄り添ったというエピソードが反響を呼び、改めて注目されることとなりました。

 

一冊の本に、一篇の詩だけが掲載されています。

 

大切な人を失う悲しみ、そして後悔…。

ページからあふれ出してくる様々な想いに、胸を締め付けられました。

 

きっと、この本を読んだ感想は人それぞれなはずです。

 

私も昨年、父を亡くしました。

入退院を繰り返していて、その度に弱っていく姿を見ていたので、おそらく長くはないと覚悟はしていました。

 

お別れするまでの時間はあったのですが、

私が出来ることと言えば、病室に毎日様子を見に行って、食事の介助をするくらいもので、

 

”元気なうち”にもっとしてあげられることはなかったのかとか、父自身が、もっとやりたいことがあっただろうに・・と同情と後悔が入り混じった苦しい気持ちになりました。

 

近いうちに、必ず訪れるであろう別れの時、それが分かっていても、これで良かったのか?って何度も思うのだから、突然お別れすることになった人は、この何倍も苦しい思いをするんでしょうか。

 

この本に託されたメッセージは、必ず誰の心にも残るでしょう。

「最後だとわかっていたなら」。

 

当たり前の日常が当たり前にやって来ることは、本当は驚くくらいありがたくて素晴らしいことなんですよね。

 

『最後だとわかっていたなら』著者:ノーマ・コーネット・マレック 佐川 睦(翻訳)

56ページ

 

本の内容

 

もし、明日が来ないとしたら、
わたしは今日、どんなにあなたを愛しているか伝えたい。9.11同時テロの後、アメリカで朗読され、世界中が涙した感動の詩。

子供を、恋人を、兄弟を、親を…、
大切な人を想いながら、この詩を読んでください。

(本文より一部抜粋)
たしかにいつも明日はやってくる
でももしそれがわたしの勘違いで
今日で全てが終わるのだとしたら
わたしは今日
どんなにあなたを愛しているか 伝えたい(引用:Amazon.com)

 

『最後だとわかっていたなら』のレビュー・評判

 

「今日一日」の大切さを、温かく丁寧に教えてくれる詩です。昨日が終わって今日が来たように、今日の終わりに明日が来る確証は実はどこにもありません。

 

そして、今日と同じような当たり前の明日が来るとは限らないのも同じこと。だから、今日一日を一生懸命、後悔のないように生きようと決心することができました。

 

日々の忙しさに負けないことを人生の目標にしました。忙しいからとイライラしたり、周りの人の大切さを忘れたりすることがいかに愚かなことか、この詩が気付かせてくれたからです。

 

いつか「最後だとわかっていたなら」と後悔してしまう時が私にも来るかもしれない…。その後悔が少しでも小さくなるよう、どんな時でも感謝や愛情を伝えていきたいと思います。

 

綴られている言葉がどれも真っ直ぐで、作者の気持ちがストレートに心へ流れてきます。だからきっと、この本に癒されている人が多いのだと思いました。

 

この詩を書いた人も同じ経験をしている、と共感することで、ありのままの自分を受け入れてもらえた気になるのではないでしょうか。

 

読む前に注意したいこと

 

つらい経験からまだ立ち直っていない人には、ただただ苦しい読書になってしまうかもしれません。

 

ひとつの詩しか載っていないので、ボリュームを期待した人には物足りない感があるでしょう。