『語彙力こそが教養である』もう”ヤバイ”は使えない

語彙力の無い私にこそ必要な本

 

『語彙力こそが教養である』はこれも、ほぼタイトル買い。

 

著者は「声に出して読みたい日本語」で一大ムーブメントを起こした、齋藤孝さんです。

確かに、本著でも音読の重要性が説かれています。

 

「声に出して読みたい日本語」がブームになっている時は、斎藤先生のことなんて全く存じ上げませんで、最近になってビートたけしさんと安住アナでやってる『新・情報7daysニュースキャスター』に時々コメンテーターで出演している知的な方。そんなくらいの認識でした。

 

この本がきっかけになって、斎藤先生の著書をいろいろ読むようになりました。

 

ところで、タイトルにある「語彙(ごい)」って、まず、読み方がわかりませんでした。”ごじょう?”って読んじゃったのは私だけでしょうか・・。

 

すごく馴染みのない単語で重たいイメージがないですか?そもそも日常生活にはあまり登場しませんよね?

 

しかし、この本のメッセージは決して「難しい言葉を使うとカッコイイ!」というものではありません。

 

語彙を増やす、イコール語彙力を鍛える努力をすることによって、人生を豊かにしようという提案だと私は受け取りました。

 

なんでもかんでも「カワイイ」「ヤバイ」で済まさず、自分の感情をいろいろな言葉で表現できる人生の方が遥かにワクワクしそうです。

 

さらにその方法として、インプットとアウトプットについて書かれています。

常に新しい言葉を吸収し、その言葉を自然体で使いこなすこと。

 

読書に限らず、テレビやインターネットからのインプットでもOKという言葉を受けてホッとした自分が居ます。

 

身の周りの言葉に敏感になることの楽しさを教えてもらった気がします。

 

『語彙力こそが教養である』著者:齋藤孝

244ページ

 

『語彙力こそが教養である』本の内容

 

語彙が豊かになれば、見える世界が変わる。
教養あふれる大人になるための、実践的「語彙力向上講義」。 第1章 教養は言葉の端々に表れる
知性と語彙のレベルは1分でバレる/引用は「教養のアウトプット」である
/語彙へのアンテナを高める3ステップ ほか第2章 語彙力アップには名著が近道
インプットの王道は、「毎日の読書」/気に入った作家の文章はすべて読み尽くす
/人間と語彙を磨きたければ、『論語』から ほか第3章 テレビやネットでも言葉は磨ける
アマゾンレビューはインプットの宝庫/推奨! テレビっ子回帰
/映画は「字幕翻訳で観よ」 ほか第4章 8つの訓練で「使える語彙」にする
オウム返しでインプット&アウトプット/日本語は、夏目漱石一人でマスターできる
/落語や漫才から、「笑いの語彙」をコピーする ほか第5章 洗練された言葉づかいを身につける
語彙トレは、漢方薬だと思え/ワンランク上のアウトプット
/若者言葉とどう向き合うか? ほか(引用:Amazon.com)

 

普段、無意識に使っている言葉を見直すきっかけをくれた本です。人間はどんどん楽な方へ流れてしまう生き物だと思うので…、知らないうちに普段使いの言葉たちもパターン化し、語彙が減ってきていた気がします。

 

そこを、さすがの齋藤先生、良いきっかけをくれました。日本語のプロですね、説得力は抜群です。語彙力のない生活は彩のない生活と同じ、ということでしょうか。

 

「自分の中の言葉を増やしていくと世界が広がっていく」という先生の提案はすっと心に入ってきました。

 

シンプルに言うと「言葉をたくさん知っているといろんな本が読める」と同じ原理なのだと思います。

 

タイトルの教養という単語がいまいちピンと来なかったのですが、語彙力を鍛えるメリットを読んで納得がいきました。

 

語彙が豊富だと他者とのコミュニケーションも円滑になりますし、そういう面でも自分の教養につながっていくということです。

 

しかしただ語彙力を鍛えることのメリットが書かれているのではなく、メインに「どうしたら鍛えられるか」のトレーニング方法が紹介されています。

 

齋藤先生は一番の方法は読書としつつも、インプットの手段としてテレビやインターネットも有効だと言っているのが驚きでした。

 

日常のあらゆる場面でトレーニングは可能というメッセージがありがたかったです。

 

また、鍛える方法として、アウトプットもあげられています。貯めるだけでなく、使うことでも語彙は増えていくそうです。

 

気になったのは「オウム返し」。会話の中で聞き慣れない言葉があった時、そっくりそのまま、自分もその言葉を口に出してみる方法です。

 

すると、瞬間的にその言葉を勉強するのと同じ効果になるというからビックリ。簡単そうなので、実践してみたくなりました。

 

語彙力こそが教養…と言い切るところに違和感がある方も居るかもしれない。

もっと他に大切なことも、と感じる人も少なくないのではないでしょうか。

 

相手との会話で重要なのは語彙力だけではないはず!と考える人は読まなくてもいいかもです。