
横山 光昭&づんで家計簿をつけてみる
私は、この本を参考に予算を決めて、づんの家計簿と併用しています。
ようやくうちの家計の予算、支出のもっともらしい数字を出すことができました。
今までうまくいかなかったのは、大雑把な予算で「月に〇万円で収まればそれでいい」みたいな実に大雑把なやり方でした。
つまり食費も、医療費も、娯楽に使うお金を一緒のお財布にしているから、ごちゃごちゃきちんと把握できなかったんですね。月末にいったん袋分けすることにしました。
この本で、私の収入に応じた予算の目安がわかって良かったです。
この本のコンセプトは、「収入が増えないなら、上手なやりくりでお金を貯めましょう」という一冊です。
しかし他の節約術の本と違うのは、約7000世帯の家計を参考にしたというところ。
このビッグデータによって、最適な支出の割合がありとあらゆる家族構成ごとに紹介されています。
著者による膨大な家計データの分析は実に圧巻。
自分にあてはまりそうなモデルケースも見つけやすいと思います。
ただただお金を使わない、ガマンをする、といったガチガチの節約術をオススメしている本ではありません。
きちんと支出の項目ごとに、抑えるべき節約ポイントが解説されています。
この「項目ごと」の細かさがうれしいです。
さすがはファイナンシャルプランナーのキャリアがなせるワザ、といったところでしょうか。
手取り20万円台のやりくりの苦しさもちゃんと理解してもらえているので、読みやすかったです。
支出の内訳が「%」で表記されていて、とても視覚的でした。
パッと見でわかる分、やる気になれます。
理想の支出を教えてくれているので、今後の予算も立てやすいです。
「手取りに対して光熱費は何%、食費は何%…」と、とにかく徹底的に、具体的な数字で提示してくれている点がすばらしいと思いました。
「これはうちにはあてはまらないわ~」という、これまでの節約本のしっくりこない感を解消してくれています。
わかりやすいからやってみようと思う、シンプルな仕組みです。
貯まる体質になるための「理想の支出」がしっかりと身に付きます。
『約7000世帯の家計診断でわかった! ずっと手取り20万円台でも毎月貯金していける一家の家計の「支出の割合」』著者:横山 光昭 (著), 斎藤ひろこ (イラスト)
208ページ
購入前の注意点
参考にはなりますし、気も引き締まりますが、家賃の割合など現実的ではない部分が多々あります。実際に住んでいる場所による違いも目立ち…、まず、理想通りにはいきません。