
ついつい手にとってしまう水野敬也の本
この本が話題になっている頃、私はまだ読書に親しんでなかったので(汗
読んだのは出版されてから5年後でした。
ふざけているようで、実は人生の大切なことを再認識させてくれる要素が埋め込まれていて、フンフンと頷きながら一気に読み切ってしまう。
気が付けば、水野敬也の本をよく読んでます。
ちなみに今読んでいるのは『運命の恋を叶えるスタンダール』です。
これは『夢を叶えるゾウ』の恋愛バージョンですね。
なんかいつも、言葉巧みに動かされてしまうんですよね。
『夢を叶えるゾウ』は、ごく普通のサラリーマンの僕の元に変な神様ガネーシャが突然やって来て、一日1つずつ課題を与えられることになり、その課題をこなしていくことで、僕が少しづつ成長していくストーリーです。
「この本を読んだだけじゃ成功しないよ!」「そもそも成功する人はこういう本を読まないからね!」…という世のご意見には私も大賛成なのですが。
まず、人を動かせる作品って、純粋にすごいと思うんです。
それも、最初の一歩、背中を押すようなエネルギー。
確かに、この本を読んで、この本にある通りに実践しただけでは成功者にはなれません。それはただの真似です。
重要なのは情報を自分自身に還元すること。自分に何が必要なのか、見極めること。
それらがわかっている人がより深く内容を読み込めるのだろうな、と感じました。
自己啓発本デビューでも、成功のための実践デビューでも何でも、読んだ後に体を動かしてくれる一冊です。
初心者が入り込みやすいアイデア、ガイド役のガネーシャのキャラに惹き込まれます。
それにしても、なんでガネーシャは大阪弁なんでしょうね?
『夢を叶えるゾウ』著者:水野敬也 (357ページ)
夢をかなえるゾウ / 水野敬也 【本】
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本の内容 あらすじ
『夢を叶えるゾウ』のレビュー
とにかくガネーシャがいいキャラしてます!主人公との掛け合い?漫才?がたまらないです。アハハと笑えて、ジーンとするところもあって。
ガネーシャのあの説得力は果たしてどこからやって来るものなのか…?やっぱり何はともあれ「神様」だからか…?主人公はさえないし、ガネーシャもダラダラのニートなんですけど、何だかエネルギーに満ちた本でした。
でも、そこがこの本の要なのでしょう。ガネーシャが上から目線の高圧的な教え方だったら、読者の心には響きません。
関西弁で、主人公と漫才のようなやり取りを繰り広げ、ダラダラした生活を送るキャラクターだからこそ、ガネーシャに愛着や親近感が湧く訳です。
そういう身近な人の話の方が耳に入ってきませんか?これを思いついたアイデアは本当に素晴らしいの一言です。説得力があるのに押しつけがましくないのは、ガネーシャの存在があるからだと思います。
内容的には実は目新しいことはありません。ずっと昔から言われてきていることを、ガネーシャは主人公に課題として与えます。
ガネーシャが本当に伝えたいことは、そこに秘められた先人たちの教えや理論、そしてそれらをコツコツ実践する大切さです。
確かに課題は地味なものばかりなのですが、その「小さな実践の積み重ねこそが人生を変える」というメッセージはまさに目からウロコでした。
続けることはなかなか難しいことです。誰もがそのことを知っています。「行動」こそが結果を変えるというシンプルなことを、ガネーシャは課題として主人公に伝えつつ、私達にも教えてくれています。思っているだけでは何も変わらないですもんね。
ただ、この本に書かれていることを全てそのまま実行しても成功はやってきません。人生は人それぞれ、思い描く成功や幸せも人それぞれ。
この本は自分に何をもたらしてくれるのか考えながら読み、自分なりにアレンジすることが必要だと思います。
そうすれば読み終わった時、「読んだだけじゃダメだ」と自分の心の中のガネーシャが背中を押してくれるはずです。
読む必要がないと思われる人
変わった自己啓発本が苦手な人。自己啓発本に詳しく、新しい自己啓発術を探している人。小さな積み重ねがくだらないと感じてしまう人。
物語のキモ・ネタバレ
・「自分を変えたい」と願った主人公のさえない会社員の目の前に、インドの神様・ガネーシャが現れる。が、かなり風変わりな神様で、関西弁を話し、タバコを吸い、あんみつが大好き。基本的にはゲーム三昧で、主人公の家でダラダラ。
・そんなガネーシャが主人公に課題を与える。この課題を実践していくことで、願いが叶い、人生が変わると言う。
・課題は「靴を磨く」「募金をする」「トイレを掃除する」「人を笑わせる」「お参りをする」「感謝する」といった地味なものばかりだが、その全てに過去の偉人たちの教えが隠されている。ただの課題ではない。
・この課題の実践を通して、主人公が変わっていく物語。