
『伝え方が9割』感想
この手の本ってたくさん出てますよね。
出せば売れるんでしょうか?
Amazonでは、ものずごい数のレビューがついてますけど、正直そこまですごい本だったかな?と思うのですが。
確かに、お仕事、恋愛、お友達、家族でも、気持ちをうまく伝えられないって人生の何割か損しますよね。
わかっていますが、なかなか難しいものですよね。
巻頭にハンディサイズの「伝え方が9割」の折りこみがあるのですが、本誌のまとめになっています。
読んだあとはこれで復讐できますし、持ち歩けば、必要な時にサッと見直すことができます。
繰り返し練習していけば、伝え方の技術向上に役立つでしょう。
意外と言葉や話し方って、自分でコントロールできないものだと、日々感じています。
著者の佐々木さんはコピーライターなので、言葉を扱うプロとして説得力は抜群です。
強いコトバをつくるために技術を改めて説明されると、ああ、そうだ、そうだった!もっと使わなくちゃ!って気づかされた部分もあります。
「コトバ」って意識して使わないと出て来ないですよね。
この本はビジネス本ですが、働いていない学生や主婦でも「伝え方」の勉強になるポイントはたくさんあると思いました。
基本的な文章の組み立て方が、とても分かりやすく書かれています。
逆に社会人の人は既に知ってることも多い・・って残念に思った人も居るでしょうね。
また例文が簡素なものばかりで、あまり参考にならないというか、もうちょっと応用きかせた例文を増やしてもらえたら有難かったです。
やたらデート関係の例を出すのは簡単だからでしょうかね?
でも、話すことも伝えることも、基本は「相手のことを想う」ことなのだと再確認することが出来ました。ついつい自己中心なモノ言いになってしまうので、謙虚な気持ちを忘れてはいけませんね。
本書でも常に「相手がいる」、「相手のメリットを考える」ということを意識して、いろいろなケースが書かれています。
伝え方によって相手の返答が変わってくるのは、誰しもよくわかることですよね。
「伝え方は技術」と言われるのは納得です。
しっかり磨いてもっともっと文章も上手くなりたいです。
『伝え方が9割』著者:佐々木圭一
212ページ
本の内容
【史上初! 3年連続ビジネス書年間ベスト10入り】(2013年〜2015年。トーハン調べ)
【2013年ビジネス書ランキング1位】(紀伊國屋書店新宿本店調べ)
【2013年 6ヶ月連続ビジネス書1位】5月から10月まで、ビジネス書ランキング1位獲得! (日販調べ)
なぜ伝え方で結果が変わるのでしょう? たとえば、好きな人がいるとします。でもその人は、あなたのことに少しも興味がないとき、何と言ってデートに誘いますか?「デートしてください」こう言ってみました。あなたのピュアな気持ちそのままですね。これだと断られる確率が高いですよね。ですが、コトバ次第で結果を変えることかができます。「驚くほど旨いパスタの店があるのだけど、行かない?」こう言ってみました。相手は行っていいかも、と思う確率がぐんと上がるコトバです。どちらにしても、実は「デートしませんか?」という同じ内容なのです。同じ内容なのに、伝え方で結果が変わってしまう。これは驚くべきことと思うかもしれません。ですが、あなたは今までの人生で、「伝え方で変わるのでは?」と、うすうす気づいているのではないでしょうか。伝え方にはシンプルな技術があります。この本は、著者が膨大な時間とトライ&エラーで導き出した方法論を整理しました。料理のレシピのように、誰でもコトバをつくれるよう体系化してあります。誰でも自分の日常から、試行錯誤の上で伝え方の技術を身につけることもできますが、それだと辿り着くまでに十数年かかってしまいます。効率がよくありません。この本は、著者のように回り道をしなくても魅力的なコトバを最短でつくれるよう構成してあります。
「想いが強ければ伝わる」という考えはもう古いみたいです。
さすがはコピーライターの著者、伝え方へのこだわりは人一倍という感じでし
本書で一貫して感心していたのが「常に相手を意識している」こと。
テクニックを学ぶ本ですが、自分本位で独りよがりなやり方ではありません。
「相手からYesを引き出したい時は、相手のメリットを考えなさい」というマインドは、意外と忘れがちなことだったので、改めて勉強できて良かったです。
他にも「言葉でいかに相手を感動させるか」など、とにかく相手を想うことが真っ先に語られています。
これってつまり、コミュニケーションの基本中の基本です。
ご近所さんとのお付き合いが希薄になってきていると言われる昨今ですが、SNSでは異常なほど盛り上がっていますよね?
その中でも、やっぱり伝え方が上手い人と、そうでない人の差は大きいかも知れないです。
私は読まなかったけど、第二弾『伝え方が9割2』も出てます。
漫画版『まんがでわかる 伝え方が9割』も出ているので、読書が苦手な方はそちらを見た方が伝わりやすいと評判です。