• 間違いやすい日本語がよく分かる~今日から役に立つ!常識の「国語力」

間違いやすい日本語がよく分かる~今日から役に立つ!常識の「国語力」

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間違いやすい日本語がよく分かる~今日から役に立つ!常識の「国語力」

 

角界と呼ばれるお相撲さんの世界。そこで起こった暴力事件が

未だに世間がわいわい騒いでおりますね。

 

朝はワイドショーを見るのが習慣になっているので、いろんなコメンテーターさんの意見を耳にするわけですが、その中である相撲評論家の方が

 

「貴乃花親方も怒り心頭に達してしまったのでしょう」っておっしゃったのです。

下にテロップも出たので発したではなく”達した”を使っていました。

 

正しくは達するではなく「怒り心頭に発する」ですね。

 

以前は私も達するだと思っていて、それが間違ってると気づいたから反応したんですね。

同じように、日本人の多くの人が「達する」だと思い込んで使っていたり、達するのか発するのかどちらが正しいのだろう?と迷う人も居るそうです。

 

なぜ、発するではなく、達するを使いたくなるのか?というと、怒りを表現する言葉として「頭に来た!」のような言い方もよく使いますよね。

 

怒りの感情が「頂点に達する」意味あいで使ってしまうのでしょう。

しかしながら、「怒り心頭に」でいうところの怒りの意味は「心の奥底から(生まれる)発する」ものとして扱っているので、達するではなく発するが正解なんです。

 

私は本で読み納得したわけです。
たったの800円で?ものすごく濃い内容です。

 

言葉の意味をしっかり理解すると使い方を間違うことはなくなりますね。

 

今日は本を読んで再確認した日本語についてまとめてみました。

 

【役不足】

・本来の意味

自分の本当のチカラ以下の仕事を割り当てられること。また、それに不満を抱くこと。

・間違って使われやすい理由

「自分にはそんな大きな役目は勿体ない」と謙遜する意味合いで使う人がたくさんいるため。

 

・誤用例文と正解例文

誤用「そんな大きな仕事は、私では役不足だと思います」

正解「その仕事は彼には役不足だろう、もっと大役を与えるべきだ」

 

【怒り心頭に発する】

・本来の意味

激しく怒ること。

・間違って使われやすい理由

「発する」ではなく「達する」と勘違いしている人が多数いるため。

 

・例文

「信頼していた友人に裏切られ、彼は怒り心頭に発する」

 

【確信犯】

・本来の意味

自分の中の良心や正義に従い「自分は正しい」と信じて行った犯罪のこと。

・間違って使われやすい理由

「明らかに問題になるとわかっていて何かをする人」という意味で使われることがほとんどになっているため。但し、こちらも辞書には掲載されている。

 

・例文

「政治的な信念のもとにクーデターを起こした彼は確信犯だ」

 

【情けは人の為ならず】

・本来の意味

誰かに親切にすることは「人のためだけ」ではなく、やがて「自分のため」にもなる・自分に返ってくるということ。

 

・間違って使われやすい理由

「為ならず」が「ためにならない」の打消しの意味にとられることが多いため。「お情けで人に親切にすることは、その人のためにならない」という意味ではない。

 

・例文 

「今日は道迷っていた外国人旅行者に道案内してあげたよ。情けは人の為ならずって言うしね。」

 

 

【取り付く島がない】

・本来の意味

頼る所がないこと。相手がつっけんどんで会話のきっかけもないこと。

・間違って使われやすい理由

「取り付く暇もない」と勘違いしている人が多いため。「暇」ではなく「島」であり、忙しい様子ではない。

 

・例文

「相手をかなり怒らせてしまい、お詫びに行ったが追い返され、取り付く島もなかった」

 

【気が置けない】

・本来の意味

遠慮や気遣いなく、打ち解けられること。気楽に付き合えること。

・間違って使われやすい理由

「置けない」という否定のイメージが強いからか、全く逆の意味合いで使われることがほとんどになっているため。

 

・誤用例文と正解例文

誤用「あいつはライバルが多いので気が置けない」

正解「彼とは長い付き合いで、気が置けない間柄だ」

 

【敷居が高い】

・本来の意味

自分が失礼なことをしてしまったがために、その相手と会いにくくなること。

・間違って使われやすい理由

「自分には分不相応なほどレベルが高い(高級等)」というような意味合いで使われることが多いため。

 

・誤用例文と正解例文

誤用「あの料亭はまだまだ自分には敷居が高いですよ」

正解「今まで迷惑をかけているので、彼の家の敷居が高いんです」

 

【小春日和】

・意味

10月下旬~12月初めぐらいまでの、暖かく穏やかな晴天の日のこと。

・間違って使われやすい理由

「春」という単語のイメージが先行してしまい、実際の春頃の気候のことと勘違いされているため。小春は旧暦の10月の別名である。

 

・誤用例文と正解例文

誤用「春も近づいてきて、今日は気持ちのいい小春日和だ」

正解「雪が降った昨日と違って、今日は小春日和だ」

 

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