投稿者:dokusho-nikki

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本は紙で読みたいか、電子版で読むか?

日記

わたしは本は紙で読みたい派

 

出版市場の規模は今も減少傾向が続いていて、商店街の一角にあった昔ながらの本屋さんが、いつの間にか、コンビニになっていました。

町の本屋さんも目に見えて少なくなって来ましたよね。

 

大型の店舗は増えてる気がするんですが、これは集約されたということなんでしょうか。

 

本はネットでも買えるし、またkindleや別の媒体で読んだりできるようになったので

電子書籍の売り上げは拡大しているそうです。

 

私もここ1年、2年で電子書籍を度々利用するようになったのですが、種類は選んでます。コミック、雑誌、レシピ本、難しくない実用書などは電子版を買ってます。

 

読むのに時間がかからないし、割引きやポイントによる優遇が大きいからです。

小説は紙で読むことにしていますが、でも、本当は雑誌も実用書も紙で読みたいです。

 

なぜ紙がいいのか?

理由は電子版は目が疲れるが1番。

スマホじゃ画面が小さいし読みづらい。

 

私はkindleは持ってないのですが、タブレット(Fire HD 8 )を時々使います。

使い勝手はまあまあいいですね。ただ他の書店のツールが利用できないのが残念です。

 

電子本はAmazonよりジュンク堂hontを利用することが圧倒的に多いので。

スマホかパソコンで見るしかないんですよね。

 

いちいち拡大するのも面倒だし、操作にも慣れてないと手間取ることもあったりと、イラッ!となることがよくあります。

 

電子本のメリットは、どこにでも持ち歩けるので、お風呂で読みたい時、お料理する時などは便利ですね。濡れないし、嵩張らないですからね。

 

雑誌の場合、付録が貰えなかったり一部の紙面が省かれてる場合があります。

 

紙でも電子本でも一長一短ありますが、本音は本は全て紙で読みたい派です。

 

10月31日の読売新聞でも、電子書籍の利用に消極的な人は62%と、積極的に利用したい人(32%)の2倍近くあると書かれていました。

 

でも、年代によってこの数字は大きく変わるみたいですね。

10代、20代の世代は積極派が半数を上回っていて、年齢が高くなるにつれ下がっていく、まあ自然な推移です。

 

スマホに慣れてる人は、ちょっとしたスキマ時間に本が読めるので電子本の方が使いやすいんでしょうね。

 

これも、年代によって違ってくるのでしょうが、本棚に紙の本をたくさん並べるのも、なんとなく好きなんですけどね。文庫本より、字の大きい、そして装丁がきれいでしっかりした単行本が好きだなあ。

 

紙のにおいとか、ページをめくる音とか、指先に触れる感触とか良くないですか?

 

処分してはいるけどジリジリと増えていく・・

それでもやっぱり紙がいいです(笑)

 

読み終わった本は古本屋さんに売るか、地域の子供会に引き取ってもらっていますが、どの本とさよならするか・・それを選ぶのはなかなか大変なんですよね。

 

断捨離本やお片付け本を読んでる割には、ちっとも変われない私です。

おづまりこさん『おひとりさまのあったか1ヶ月食費2万円生活』

エッセイ - 漫画

おひとりさまの自炊生活にひそやかに憧れ

 

読むとほっこり♪節約しながらも、おひとりさまの自炊生活が楽しくなりそうな、そんな気分にさせてくれるコミックエッセイです。

 

食費を削るのって…、何が何でもガマン!極論は食べずにガマン!とはなりませんよね?

「食」は生命や人生に直接関わることなので、質を落とすべきではないと私は思っています。

 

お金がなくても、心身ともに満足する食事。

こちらはおひとりさま用ですが、そんな考えを持つ人の役に立つレシピ本でした。ちなみにうちは3人ですが、十分参考になりました。

 

なにがすごいかというと、食費2万円の内訳を見てビックリしますよ。

自炊分として1万円、外食分として1万円とのこと。

 

節約ハウツー本なのにこの「外食分」があるって、すごくないですか?

私はこういうおづさんの「ストレスをためない節約のコツ」みたいな部分が、とても勉強になりました。

 

おづさん、本当に節約を楽しんでいるんです。

素直に好感が持てます。

 

画風もおづさんのほんわかした雰囲気にぴったりだな~、と。

おづさんファンのおひとりさま、多いでしょうね。

 

この親近感こそ、自炊ビギナーでも「やってみよう」と思える重要な一因なのではないでしょうか。

可愛いイラストに、等身大の明るく楽しい節約指南。

新しいタイプのお役立ちエッセイだと思います。

 

また、何が何でも自炊にこだわっている訳ではなく、いろいろなお店のお世話になっているところも参考になります。

 

輸入モノの食材やレトルトが豊富なカルディ活用術は一見の価値アリ。

おづさんのユニークなアイデアは「面倒だから…」と、ついつい侘しくなりがちなおひとりさまの食卓にパッと花を咲かせてくれそうです。

 

一万円の枠は超えてしまいますが、量を増やせば家族分の献立の参考にもなると思います。

コミックエッセイというジャンルなのも、読みやすくて、初心者さんにはありがたいですね。

節約へのモチベーションががらりと変わるはずです。

 

『おひとりさまのあったか1ヶ月食費2万円生活 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)』著者:おづまりこ

152ページ

 

本の内容

『おひとりさまのあったか1ヶ月食費2万円生活 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)』
アメブロ「おうちゴハン」ランキング第1位!
「炊飯器で海南チキンライス(35円)」、「ガッツリ味の豚コマステーキ丼(80円)」、「電子レンジでマグカッププリン(30円)」――IHひとくちコンロでここまでできる!?/自炊ビギナーでもすぐ真似できるおいしくて節約できるレシピが満載!月ごとの食費管理術や外食を安くたのしむコツ、冷凍テクニックで食材を無駄にしない方法など気になる情報がてんこ盛り!/自炊1万円、外食1万円ではじめる、ゆるゆる自炊生活コミックエッセイがオールカラー、描き下ろし100p超で刊行!(引用:Amazon.com)

 

購入前の注意点

 

作者のおづさんの好き嫌いや食べる量、住んでいる場所によるところが大きく、一般的な読者の参考にならないかもしれないです。

よく食べる人、レシピにこだわりのある人などは厳しいかも。食材の偏りも気になりますし、独特のイラストのせいで料理のイメージがわきにくい・・と感じる人もいるかもです。

試し読みで雰囲気を掴んで~。

読売新聞の「ベストセラー怪読」

日記

今週は大人の語彙力

 

読売新聞を購読しております。やめていた時期もありました。

1年ほど前から再開し、毎朝パラパラと読んでおります。

 

全紙面に目を通しているのではなく興味のある記事だけです。

 

読んでると必ずヤツがやって来て、必ずこうなるので、ササッっと読まねばならないのです。

 

月曜日に『本 よみうり堂』というコーナーがあって、文字通り本に関すること、書評や作家さんのインタビューが掲載されています。

 

時々、知ってる本を取り上げてくださるので、毎週楽しみにしています。

同じ本でも、専門家はこう読むんだなあと読解力の差というものも見せつけられたりもしますね。

 

今週は同ページにある佐藤康智さんのベストセラー怪読のコーナーで、発行部数10万部を出している吉田裕子さんの『大人の語彙力が使える順できちんと身につく本』の書評がありました。

 

語彙力に関する書籍って、ほんとにたくさん出てますよね。

 

今年の流行語大賞にも選ばれた「忖度」、小池知事の「アウフヘーベン」、それもあって人気が高まっているのでしょうか。

 

「アウフヘーベン」なんて、小池さんには辞書引いてくださいと言われましたが、今は辞書じゃないです。検索ですよね?

 

本屋さんに入っても、語彙に関する書籍は、どーんと目につく場所にディスプレイされていて、思わず手に取ってしまいます。

 

読みだしたら止まらないです。

これ知らなかった、あれ?この読みは間違っていたのか!等の連続で、たまらず何冊も買ってはいるのですが、一度見ただけではなかなか身に着かないものです。

 

だって、その語彙を使う時ってなかなか巡ってこないし、そのシーンになった瞬間に思い出せるかどうかも怪しい?

 

そもそも使い方まで鍛錬してないしで・・。

 

その中で、『大人の語彙力が使える順できちんと身につく本』は元々自分が知ってる言葉と文脈を合わせて、日常生活に活かしやすい順に語彙を使っている点を評価されていました。

 

知識人には物足りないでしょうが、そういう人はこの類の本を読む必要もないでしょうし、私たちはもっと利用すべきなんでしょうね。

 

『ツバキ文具店』手紙書きたくなりますね

小説

『ツバキ文具店』感想

 

最近よく見る鎌倉モノです。

NHKでドラマ化もされていて、鳩子役は多部未華子さんでした。

 

本より先にドラマを見ていて、静かだけど、なんかいいなあ、このドラマ・・と思ったら『食堂カタツムリ』の小川糸さんじゃないですか?!

 

ああ、私はこういう類のものが好きなんだなと気づかされました。

 

舞台が鎌倉と聞くだけで、静かで穏やかな雰囲気の作品かなとイメージできますよね。

 

この作品もロケーションの素晴らしさがあちこちに散りばめられています。

ガイドブックの詳しさというよりも、鎌倉という街のふんわり感・おっとり感がキーなのでしょう。

 

そして、話の軸となる主人公・鳩子の職業「代書屋」が何ともドラマチックです。

 

手紙を出すのが代書とは、文字だけではなく、何らかの理由で手紙を書けない人の代わりに手紙を書くこと。

 

その依頼を通して、人と人とのつながり、そして鳩子自身の成長が描かれる物語となっています。

 

手紙も、伝えることも、どちらも誰かとのつながりそのものであり、作者のメッセージをそこから受け取りました。

 

手紙繋がりでは「ナミヤ雑貨店の奇蹟」と通じるところがもあるかなと思いました。

 

読んだ後の心に残るあたたかさが、大切なことを思い出させてくれる一冊です。

ゆったりと自分のペースで読み進めてみて下さい。

 

作者の小川糸さんについては「少なく贅沢に」をモットーにされていて、ご自身のライフスタイル本も出版されていますよね。

 

とても興味があります。

 

『食堂カタツムリ』は映画で観ました。

あれは手紙ではなく、食堂(食事)を介して人と人が繋がる物語。だったかな?

柴咲コウさん演じる倫子の手料理がどれもおいしそうでした。

 

『ツバキ文具店』著者:小川糸 269ページ

 

本の内容 あらすじ

 

“言いたかった ありがとう。言えなかった ごめんなさい。
伝えられなかった大切な人ヘの想い。あなたに代わって、お届けします。
家族、親友、恋人⋯⋯。
大切に想ってっているからこそ、伝わらない、伝えられなかった想いがある。
鎌倉の山のふもとにある、
小さな古い文房具屋さん「ツバキ文具店」。
店先では、主人の鳩子が、手紙の代書を請け負います。
和食屋のお品書きから、祝儀袋の名前書き、
離婚の報告、絶縁状、借金のお断りの手紙まで。
文字に関すること、なんでも承り〼。
ベストセラー『食堂かたつむり』の著者が描く、鎌倉を舞台した心温まる物語。 ”
(引用:Amazon.com)⇒さらにレビューを見る?

 

癒されます。この作品は「手紙」を中心に話が広がっていきますが、改めて、手紙がこんなにもあたたかいものなのだと、誰もが気づかされるのではないでしょうか。

 

スマホは便利ですけど、手紙もいいもんですよ。

 

気持ちを込めた手紙は、人を包み込んでくれます。手紙に込めた想いは、人を癒してくれます。その優しさが心に響きました。

 

主人公の鳩子も「代書屋」という仕事を通して、人とふれ合い、成長していきます。代書を頼む人達も、誰かとのつながりを求めている人達です。

 

物語の展開と共に、手紙が人の輪を広げていきます。それがとても心地よかったです。鳩子が代書の仕事をするうちに心を開いていく様子も、手紙という存在があるからか自然でした。

 

鳩子は本当に真摯に代書に向き合うのですが、その取り組み方がすごいです。この本で代書というマイナーな職業を知ることができました。

 

まず鳩子は依頼された手紙に心を込めるために、文房具にこだわります。依頼ごとに文房具は変える徹底ぶり。それからその人になりきり、代書をしたためる訳です。タイトルにもあるように、このこだわりの文房具も作品のキーですね。文房具の蘊蓄も楽しめました。

 

鳩子も依頼する人々も、過去や自分と向き合います。静かなストーリーですが、その姿にジンとします。作品の温かさが伝わってきて、自分も何だか手紙を書きたくなりました。

 

 

 

物語のキモ・ネタバレ

 

・主人公・鳩子は代書屋を営む祖母に反発して鎌倉を飛び出した。その祖母の葬式をきっかけに8年ぶりに鎌倉へ戻ってくる。

・初めは乗り気ではなかったが、周りの人に懇願され、ツバキ文具店を継ぐことに。そして引き継いだ代書屋の仕事を通して、いろいろな人と出会い、次第に自分とも向き合い始める。

・ラストは鳩子から天国の祖母へ向けて書いた手紙。