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「わたしのウチには、なんにもない」私はどこまで捨てられるだろうか

実用書 - お片付け本/断捨離 - エッセイ - 漫画

わたしのウチには、なんにもない読んだ感想

 

恐るべし「捨てたい病」のコミックエッセイです。

巷にあふれ返っているミニマリストの断捨離ハウツー本かと思いきや、このゆるりまいさんの著書では「汚部屋からの脱出」エピソードが語られます。

 

物を捨てるという行為は、物を大切にしていないということなのか。

逆に、不要なものを捨てると本当に大切な物がわかるということなのか。

 

捨てることが苦手な私はすごく考えさせられました。

汚部屋の反動で「捨てたい病」の捨て魔となったまいさん、そりゃあ「なんにもない」家になるよな~と感心はしますが、正直ここまでしなくてもいいなと思いました。

 

まるで生活感のないご自宅の写真には恐ろしささえ感じるほど…。

と言うのは言い過ぎかもしれませんが、何はともあれ、この本を読むとちょっとは自分の家の物を捨てなくては!って気持ちにはなります。

 

それに何より、片付けられない親や汚部屋化した家、震災、そして自分自身と真正面から向き合ったまいさんにとても勇気づけられます。

 

女性にありがちな習慣「コレなにかに使えるかも?」なんでも取りあえずとっておく癖と戦わないといけませんね。

 

『わたしのウチには、なんにもない。 「物を捨てたい病」を発症し、今現在に至ります』著者:ゆるりまい

151ページ

 

本の内容

『わたしのウチには、なんにもない。 「物を捨てたい病」を発症し、今現在に至ります』断捨離ブログランキング1位。「なんにもないぶろぐ」の汚部屋脱出コミックエッセイ! 写真と文章で自宅を紹介するスタイリッシュなブログが評判で、そのモデルルームのような文字通り“なんにもない生活”は、汚部屋に棲むすべての人たちから羨望のまなざしを受けています。しかし、そうなるまでには、「捨てたい病」を発症した彼女と家族との長い葛藤(戦い! )がありました…。極度の断舎離に至ったことの顛末を自身によるコミック化で再現。かつては汚部屋の住人だった彼女が「なんにもない生活」に至るまでには、涙と努力の紆余曲折があった!? 単行本ではそれが明らかに! ※巻末カラー(32p)には、まいさんのおうち拝見コーナーを収録! お気に入りインテリアグッズ紹介やQ&Aコーナーもあるよ♪(引用:Amazon.com)

 

片付けのノウハウ満載というよりは、ゆるりまいさんの半生や日常が漫画で綴られていて、この漫画の画風のゆるさも、良い味出してます。

 

しかし、物の捨て方など、教わる部分もありました。

特に「モノから解放される生き方」はすごく考えさせられましたし、今後の人生を気持ちよく過ごすための勉強になったと思います。

 

中でも印象に残ったのが、片付けられない家族との対立や葛藤でした。

今ではモデルルームのような家に住むまいさんですが、実は元々、汚部屋出身とのこと。

 

まいさん自身は震災を機に汚部屋脱出を成功させ、捨てたい病を発症します。

ただ、母親や祖母の考えはなかなか変わらず…。

昔の人ならではの「もったいない精神」ですよね。

 

私もどちらかと言うとこちら側の考え方なので…、捨てることに抵抗があるのはとてもよくわかりました。

 

それでもまいさんは根気強く、家族の考えを変えようとします。

自らの行動で、片付けられた、物に囲まれない暮らしの良さを伝え続けます。

そうすることで、まいさんは自分の過去やコンプレックスと戦ったのでしょう。

 

その姿に感動すること必至です。

まいさんの家族の変化は…、ぜひ、本を読んで確かめてみて下さい。

 

こういう病的なまでに「捨てたい病」の人の家を見るたびに「私は少しくらい物があった方が落ち着く」と呟いてきましたが…。

 

この本と出会い「実は物に振り回されているのかも」と考えが変わるようになれば儲けものです。

「もったいない病」発症中のみなさんには自己改革の第一歩としておすすめします。

 

  1. わたしのウチには、なんにもない。 購入前の注意点

 

震災で全てを失ったことがきっかけになった、それで新築の家を手に入れた等、著者を取り巻く環境はある意味特殊なわけで、全ての人には当てはめられない。

 

何でも捨てられるという性格に疑問を持つかもです。

プロではないので、漫画のクオリティはそれなりでした。

『まんが ハーバードが絶賛した 新幹線清掃チームのやる気革命』読むべき人は?

実用書 - 漫画

 まんが版を感想

 

「働き方改革」なんてことばが、声高々と叫ばれていますが、働き方って、ただ時短すればいいってもんじゃないですよね。

 

”自分の仕事に誇りが持てる”、そして働いた分だけ認めてもらえる、それこそが真に求められる働き方ではないかと。

 

清掃業務といえば、いわゆる3K(きつい・きたない・危険)と呼ばれる職場のイメージがありますが、テッセイの作業員さん達のスゴ技を見たら、カッコイイ!ず~っと見入ってしまいます。

 

JR東日本が運行する新幹線の清掃業務を一手に請け負う「JR東日本テクノハートTESSEI」略称:テッセイ。この本の主役です。

 

私はテレビ番組で見たのですが、停車から発車までのわずかな時間の中でバババーッと全てをこなしちゃうんです!外国の観光客らしき人が珍しそうに、窓からその様子をずっと眺める光景も見られました。

 

清掃作業は、速ければいいってものではなくて、お客様相手なので美しさや快適さも求められます。

 

これぞプロ、っていう仕事ぶりでしたね~。

「そんなスゴ技を生み出すチームってどんな人達なんだ!?」と話題になり、あのハーバード大学の経営学の教材にもなったそうです。

 

この本は、その話題のチーム・スゴ技を作り上げた矢部輝夫さんが手掛けています。

 

著者の矢部さんの情熱には心を打たれました。

それも無理なやり方ではなく、現場の作業員の「やる気」をいかにして盛り上げ、改革に取り組み、世界に絶賛される清掃作業に辿り着いたのか、トップの矢部さんのマインドを知ることができます。

 

経営理念と聞くと、難しい内容なのかな?と思ったので、私は漫画の方を手に取りました。デジタルな世の中ですが、人の力ってすごいなぁと再確認しました。

 

経営者は勿論、そうでない私のような人間が読んでも勉強になりました。

「自分にとって働くとは?」という意味を見直すきっかけになると思います。

やりがいやプライドが、仕事には必須なのだと教えてくれる一冊です。

 

ただ一方で、こちらは漫画なので読みやすい分、「現実のもの」として捉えきれない人も居るかも。

 

私自身、ストーリーが出来過ぎというか、表現に誇張があるというか、なんとなく違和感が残ったんですよね。

 

漫画じゃない方を読んだ方が良かったかな?

 

現実とのギャップがあり過ぎて、しらける人もたくさんいると思う。

立派な理念だと分かってはいても、一般の会社で取り入れられるかどうかは、様々な壁があることを実感させられるのではないでしょうか?

 

「どうせうちの会社(社長)じゃ、なにも変わらね~」

読んですぐ忘れられそうな気がします。

 

読んでもらいたいのは一般サラリーマンじゃなくて管理職の方でしょう。

 

『まんが ハーバードが絶賛した 新幹線清掃チームのやる気革命』著者:矢部 輝夫 (著),    久間月 慧太郎 (イラスト)

222ページ

 

『まんが ハーバードが絶賛した 新幹線清掃チームのやる気革命』の内容

今年からハーバード大学経営大学院の必修教材にもなっている、新幹線清掃チーム「テッセイ」の実例エピソードを、まんがを用いてわかりやすく解説。「奇跡の7分間」とも称される短時間の清掃作業を実現させた、元・株式会社JR東日本テクノハートTESSEI取締役経営企画部長(現・合同会社おもてなし創造カンパニー代表)矢部輝夫氏が掲げているメソッドを中心に、やる気と誇りを持たせるためのマネジメント術を明らかにします。(引用:Amazon.com)

 

 

 

一日がしあわせになる朝ごはん~5分で作るごはんとパンと

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一日がしあわせになる朝ごはんの感想

 

いつもの朝ご飯が変わるかも知れない・・表紙のイメージからも、本を開いてもそんな希望をもたらせてくれます。

 

本屋さんで何度も立ち読みして、やっぱり手元に置きたいと思って買ったのがこの本です。

とにかく写真がキレイでどのメニューも美味しそう♪

 

 

朝メニューのバリエーションが乏しい、でも考えるのが面倒。

栄養の偏りも気になる。

朝1番の☆ときめき☆が欲しい。

 

こんな思いを持ってる人におすすめのレシピ本です。

 

朝起きて、食パンを焼いて、バターをつけて、いつものジャムを乗せて・・飲み物で流し込む。

 

時間がないから仕方ない。お腹になにか入ればいいや~っみたいな朝ご飯生活に、ふと疑問をもったことはないでしょうか?

 

「朝ごはんを食べると集中力がアップする」とか「朝ごはんを食べる子供は賢くなる」といった話もよく耳にしますよね。

 

朝ごはんのパワーって侮れないんです。

しかし、ただ一つ残念なのは、結構ハードルが高いんですよね、朝食作り…。

メリットはわかるけど、忙しかったり、一秒でも長く寝ていたかったり。

 

朝ご飯を食べるメリットについては理解は出来るんだけど、そうはいっても、どーすればいいのかアイデアが湧かないですものね。

 

そこは素直に、出来る人の種をもらってくればいいんです。

 

私もそうでしたが、この本はそんなマイナスイメージを変えてくれました。

最大のポイントは「起きることが楽しみになる朝ごはんメニュー」がメインテーマとなっているところ。

 

朝食レシピ本は数あれど、ここがとても新しかったです。

作ること、食べることにウキウキして起きる朝から、しあわせな一日が始まる…タイトルに嘘はありません。

一日がしあわせになる朝ごはんお料理レシピ本

 

胃に詰め込むだけの朝ごはんとも、もうサヨナラですよ。

ウキウキ朝ごはんは「食べることを楽しむ」という食事の基本も思い出させてくれます。

 

また、セクションごとに栄養のアドバイス、マメ知識等も掲載されてます。

 

例えば、朝は卵一個しか食べてないけど栄養的に大丈夫?なんて質問に「トマトジュースを一緒に最強」になるとか、「パンの朝ごはんって太るの?」⇒「パンの選び方によります」とか。

 

食べ方、切り方なども参考になると思います。

ちょっとしたことなんですが、私は感動してしまいました。

 

また、朝ごはんビギナーさんの他、マンネリ気味の朝ごはんに悩んでいる人にもぴったりです。

 

 

トーストアレンジ集とで一か月分のお味噌汁のレシピは圧巻で、すごく実用的かつ、すぐに役立ちます。

 

ご飯・パン以外にも、卵料理やシリアル、スープにフルーツといったバリエーションの豊かさは和食派にも洋食派にもありがたく、使う人を選びません。

 

寝る前に読んで「明日の朝ごはんは…」と、みなさんアレコレ考えながら楽しんでいるのだと思います。

 

「朝ごはんを自由に遊ぶ」という新しい着眼点です。

ウキウキ朝ごはんで、ぜひ朝ごはんパワーとしあわせを感じてみて下さい。

 

『一日がしあわせになる朝ごはん』著者:小田 真規子   (著),    大野 正人 (著)

136ページ

 

『一日がしあわせになる朝ごはん』本の内容

◆★♪ 【レシピ本大賞 in Japan 2016 料理部門<準大賞>受賞! 】 ♪★◆
夜、寝る前に読むと、明日が来るのが楽しみになる朝ごはんの本!「朝起きるのがツラい…」そんな、憂鬱な朝を、一瞬で晴らす本ができました。「太陽の目玉焼き」「朝パフェ」「一晩寝かせたサンドイッチ」「巻かないだし巻き卵」「いい音サラダ」…など、ほとんど5分以下で作れるのに、ひと工夫あるおいしいアイデアが満載。朝起きたら、ふとんから飛び出したくなる、フェスティバル級に楽しい朝ごはんの本です。(引用:Amazon.com)

 

購入前の注意点

 

好き嫌いの多い人には向かないかも知れません。

また、掲載されているレシピ自体は定番の朝ごはんです。ほんとに簡単に作れるものばかりなので、変わり種レシピをたくさん勉強したかった人、手間暇かけることに抵抗のない人などは、物足りないかもしれません。

『読書は1冊のノートにまとめなさい』で読書がもっと好きになる

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読書は1冊のノートにまとめなさいの感想

 

奥野さんの本、はじめに読んだのが、「情報は一冊のノートにまとめなさい」でした。

この本で大いに心を揺さ振られたので、読書~の方も買ってみました。

 

本著は「情報は一冊のノートにまとめなさい」のアイデアを、日々の読書に応用させた「インストール・リーディング」を紹介しています。

 

やることは、ほぼ同じなんですけどね。

読書に特化することで、ごちゃ混ぜ感がないです。

 

個人的な好みを言うと、一日にあったこと、感じたことを速メモる「情報は一冊のノートにまとめなさい」の方が好きです。

 

あと、この本は最近よく目にする速読術の類ではないので注意してくださいね。

奥野さんが教えてくれているのは、読書によって得た知識を自分の中に定着させる方法です。

 

私自身、一番心に刺さったのが「読みっぱなしは読んでいないのと同じ」という一文。

読み終えることだけを目的にしていては内容もすぐに抜けてしまうし、読書の本当の価値を見失っていると気付かせてくれました。

 

確かに奥野式の読書は、書く作業がプラスされるので面倒です。

 

でも、ズボラさんでも続けられる工夫までフォローしてくれているのが実にありがたい!

たくさん本を読むのにどうにも身にならない…と感じている方、インストール・リーディングはいかがでしょうか?

 

『読書は1冊のノートにまとめなさい 100円ノートで確実に頭に落とすインストール・リーディング』著者:奥野宣之

216ページ

 

本の内容

★27万部突破のベストセラー第2弾!27万人が支持した「100円ノート整理術」は読書にも使える!

  • なぜ、読んだのに覚えていないのか?

何十冊、何百冊読んでも、ほとんど何も覚えていない……。それは「読んでいないと同じ」です。そうならないためにも、多読・速読より、一冊ずつきちんと向き合い、本を頭に落とす読み方が必要です。本書では、読んだ内容を確実に「財産」にする「インストール・リーディング」の技術を紹介。ベストセラーになった『情報は1冊のノートにまとめなさい』の、“100円ノート整理術”をベースに、「探す」「買う」「読む」「活用する」をマネジメントして、本の内容を頭に落とす新しい読書術です。

  • 誰にでも続けられる!使える!

多読・速読は考え方を学んでも、実践できている人はごくわずかです。本書はどこにでもある100円ノートを使い、
・誰でもラクして続けられ、
・作業は簡単で、
・実際に使いこなせ、
・低コスト、ローテク、
が特徴です。

  • 現役の新聞記者が考えた使えるテクニックが満載!

本書はよくある読書術の本とは大きく違います。「読む目的を明確にしよう」とか、「アウトプットを考えた読書をしよう」という、これまで語られてきた内容とは一線を画しています。実際に役立つ情報収集と管理の方法、そして読書の技術を、とにかく具体的に紹介します。たとえば、以下のような技術があります。
・知的生産を可能にする情報収集術「思いつきメモ」
・簡単、続けられる100円ノート「スクラップ術」
・自然と主体的に本が選べるようになる「探書リスト」
・著者と対話して確実に頭に落とす「ねぎま式読書ノート」
・2枚の付箋でチェックをラクにする「W付箋マーキング術」
・検索機能で可能になる「組み合わせアイデア術」
・読書ノートを援用して情報を加工する「ブログ原稿生産術」
その他、「レファ本読書」「ツンドク」「からめ手読書」「ひきちぎり読書」などの、応用読書の技術を紹介。ノートをサポートするインストール・グッズ(文房具など)も写真入りで多数掲載。本書はあなたの読書生活を劇的に向上させ、ひとつ上の知的生産術へと導きます。ビジネスマンの勉強法にも、ご年配の読書家のスクラップ術にも最適です。(引用:Amazon.com)

 

 

この本で紹介されているインストール・リーディングで衝撃を受けたのは、読む段階でのアイデアに限らず「本を探す」や「本を買う」段階のテクニックにまで言及している点です。

そして、そこから読後の感想までを一冊のノートで扱います。

 

これは著者の奥野さんの著書でベストセラーとなった「情報は1冊のノートにまとめなさい」で提唱されているアイデアに由来するものですが、なるほど、読書へ応用するとこんなに便利なのかと唸らされました。

 

速くたくさん本を読むことが目的ではないので、じっくり自分と読書の付き合い方に向き合えると思います。

 

中でも「ねぎま式読書ノート」のアイデアはすぐにでも実践してみたいです。心に響いた箇所を引用、ノートへメモ。その下に、それに対する自分の感想をメモ。

 

これを交互に繰り返していく方法なのですが、この「引用」の手間がミソなのでしょう。

 

書くことによって、目に留まった箇所がさらに自分の中に残ることになります。感想も、書き出すひと手間で、情報を整理して考えられるようになると思いました。

 

慣れると、この読み方が目的となり、本の重要な部分を素早く見つけられる効率的な読書が身に付く…ということではないでしょうか。

 

「ノートを分けない・ペンを分けない」というポイントも、シンプルなようですごく印象に残りました。取り掛かりやすくても続かなければ意味がないので、こういった小さなアドバイスがうれしいです。簡単なことが何より一番!

 

何となく本を読んではダメ。そのためには、何となく本を選ぶのもダメ。読書をもっと主体的に捉えないといけないんですね。

 

「読みっぱなしは読んでいないのと同じ」というメッセージからかなり勉強できました。

 

読書は1冊のノートにまとめなさい を読む必要がないと思われる人

 

すでに読書に関するアウトプットを実践している人や、デジタルツールを駆使している人には目新しいアイデアがないかもしれません。