月別:2017年10月

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一日がしあわせになる朝ごはん~5分で作るごはんとパンと

実用書

一日がしあわせになる朝ごはんの感想

 

いつもの朝ご飯が変わるかも知れない・・表紙のイメージからも、本を開いてもそんな希望をもたらせてくれます。

 

本屋さんで何度も立ち読みして、やっぱり手元に置きたいと思って買ったのがこの本です。

とにかく写真がキレイでどのメニューも美味しそう♪

 

 

朝メニューのバリエーションが乏しい、でも考えるのが面倒。

栄養の偏りも気になる。

朝1番の☆ときめき☆が欲しい。

 

こんな思いを持ってる人におすすめのレシピ本です。

 

朝起きて、食パンを焼いて、バターをつけて、いつものジャムを乗せて・・飲み物で流し込む。

 

時間がないから仕方ない。お腹になにか入ればいいや~っみたいな朝ご飯生活に、ふと疑問をもったことはないでしょうか?

 

「朝ごはんを食べると集中力がアップする」とか「朝ごはんを食べる子供は賢くなる」といった話もよく耳にしますよね。

 

朝ごはんのパワーって侮れないんです。

しかし、ただ一つ残念なのは、結構ハードルが高いんですよね、朝食作り…。

メリットはわかるけど、忙しかったり、一秒でも長く寝ていたかったり。

 

朝ご飯を食べるメリットについては理解は出来るんだけど、そうはいっても、どーすればいいのかアイデアが湧かないですものね。

 

そこは素直に、出来る人の種をもらってくればいいんです。

 

私もそうでしたが、この本はそんなマイナスイメージを変えてくれました。

最大のポイントは「起きることが楽しみになる朝ごはんメニュー」がメインテーマとなっているところ。

 

朝食レシピ本は数あれど、ここがとても新しかったです。

作ること、食べることにウキウキして起きる朝から、しあわせな一日が始まる…タイトルに嘘はありません。

一日がしあわせになる朝ごはんお料理レシピ本

 

胃に詰め込むだけの朝ごはんとも、もうサヨナラですよ。

ウキウキ朝ごはんは「食べることを楽しむ」という食事の基本も思い出させてくれます。

 

また、セクションごとに栄養のアドバイス、マメ知識等も掲載されてます。

 

例えば、朝は卵一個しか食べてないけど栄養的に大丈夫?なんて質問に「トマトジュースを一緒に最強」になるとか、「パンの朝ごはんって太るの?」⇒「パンの選び方によります」とか。

 

食べ方、切り方なども参考になると思います。

ちょっとしたことなんですが、私は感動してしまいました。

 

また、朝ごはんビギナーさんの他、マンネリ気味の朝ごはんに悩んでいる人にもぴったりです。

 

 

トーストアレンジ集とで一か月分のお味噌汁のレシピは圧巻で、すごく実用的かつ、すぐに役立ちます。

 

ご飯・パン以外にも、卵料理やシリアル、スープにフルーツといったバリエーションの豊かさは和食派にも洋食派にもありがたく、使う人を選びません。

 

寝る前に読んで「明日の朝ごはんは…」と、みなさんアレコレ考えながら楽しんでいるのだと思います。

 

「朝ごはんを自由に遊ぶ」という新しい着眼点です。

ウキウキ朝ごはんで、ぜひ朝ごはんパワーとしあわせを感じてみて下さい。

 

『一日がしあわせになる朝ごはん』著者:小田 真規子   (著),    大野 正人 (著)

136ページ

 

『一日がしあわせになる朝ごはん』本の内容

◆★♪ 【レシピ本大賞 in Japan 2016 料理部門<準大賞>受賞! 】 ♪★◆
夜、寝る前に読むと、明日が来るのが楽しみになる朝ごはんの本!「朝起きるのがツラい…」そんな、憂鬱な朝を、一瞬で晴らす本ができました。「太陽の目玉焼き」「朝パフェ」「一晩寝かせたサンドイッチ」「巻かないだし巻き卵」「いい音サラダ」…など、ほとんど5分以下で作れるのに、ひと工夫あるおいしいアイデアが満載。朝起きたら、ふとんから飛び出したくなる、フェスティバル級に楽しい朝ごはんの本です。(引用:Amazon.com)

 

購入前の注意点

 

好き嫌いの多い人には向かないかも知れません。

また、掲載されているレシピ自体は定番の朝ごはんです。ほんとに簡単に作れるものばかりなので、変わり種レシピをたくさん勉強したかった人、手間暇かけることに抵抗のない人などは、物足りないかもしれません。

ロボット・イン・ザ・ガーデンが英国版ドラえもんと言われるワケ

小説

ロボット・イン・ザ・ガーデンの感想

 

これも、新聞の広告に出ていて、Amazonでレビューを見たら評判が良かったので購入を決めた本でした。

 

主人公は34歳のダメ男・ベン。

 

ベンは本当にダメダメで、妻にも愛想を尽かされているのですが、庭でボロボロのロボット・タングと出会ったことにより人生が変わっていきます。

 

やはり見どころは、タングとの旅の中でベンが成長するところでしょう。

タングの可愛さと、タングの出生の秘密、そしてタングが死んでしまうのではないかというハラハラ感を味わってください。

 

タングを直すことで、自分の人生も見つめ直すベンの姿に、思わず自分自身の生き方と重ねて読んでる人もいるかも。

 

私の感想ですが、物語の内容については、ストーリー自体は分かりやすく、そこそこ面白いですが、奇抜な展開もなく、予想した通りの結末で、私としてはちょっと物足りなかったかも。

 

本より、映画にした方がいいかも知れません。

 

ロボット・イン・ザ・ガーデンは、英国版「ドラえもん」とのキャッチがついています。はじめは、ちょっと違うんじゃない?って違和感を持ちました。

 

何故ならタングは、ポケットもないし、どこでもドアも持ってない。

それに加えてワガママで、言葉もあまり話せないポンコツ君なんです。

 

ドラえもんはよく出来たロボットですよね?

でも、タングってめちゃくちゃ手がかかるんです。

読んだ人は、ベンとタングのどっちがドラエもんなの?って感じるはずです。

 

ですが、そんな疑問もタングとベンの二人の大冒険が終わった時、タングのイメージが変わりました。

「ああ、こういうことだったのか」と。

 

タングは、ドラえもんみたいに“どこでもドア”は持ってないけど、役立たずだったベンを旅に誘い出す訳です。

 

そして世界中を飛び、いろんな人に出会い、そしてタングに手を焼いた分、ベンは大きな愛を手に入れました。

 

最後に、エイミーとその赤ちゃんの父親になる決心ができたのも、タングの存在があってこそなんですよね。

 

そこが、タングがドラえもんの役割を果たしているのかな?と考えました。

 

とにかく、タングがワガママでカワイイんですけど、その読者のイメージを助けてくれているのが表紙のイラストです。

 

担当されたのは、人気イラストレーターの酒井駒子さん。

これはちょっと心をくすぐられました!

 

絵本大好きな私としては、なかなかナイスな仕掛けだと思いましたね~。

元々の酒井さんファンには気になる一冊になりますし、酒井さんを知らなくても表紙のジャケ買いが少なくないのではないでしょうか。

 

酒井さんのイラストで大成功。パッと見で作品の雰囲気が伝わってきます。

 

 

 

『ロボット・イン・ザ・ガーデン』著者:デボラ・インストール (著),    松原葉子 (翻訳)

453ページ

 

 

ロボット・イン・ザ・ガーデンの内容

かわいくて切ない英国版「ドラえもん」小説。2016年ベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれた、英国版「ドラえもん」小説!AI(人工知能)の開発が進み、家事や仕事に従事するアンドロイドが日々モデルチェンジする、近未来のイギリス南部の村。法廷弁護士としてバリバリ働く妻エイミーとは対照的に、仕事も家事もせず親から譲り受けた家で漫然と過ごす34歳のベン。エイミーはそんな夫に苛立ち、夫婦はもはや崩壊寸前。ある朝、ベンは自宅の庭で壊れかけのロボットのタングを見つける。「四角い胴体に四角い頭」という、あまりにもレトロな風体のタング。けれど巷に溢れるアンドロイドにはない「何か」をタングに感じたベンは、彼を直してやるため、作り主を探そうとアメリカに向かう。そこから、中年ダメ男と時代遅れのロボットの珍道中が始まった……。「とにかくタングがかわいい!」と世界中の読者を虜にしている、抱きしめたいほど切ない物語。(引用:Amazon.com
レビューはこちら⇒ロボット・イン・ザ・ガーデン (小学館文庫)

 

 

無職のダメダメ夫、34歳のベンは、どうしてタングを助ける旅に出ようと思ったんですかね?私はそこがこの作品のエンジンのようなものだと思いました。

 

ベンは、両親を亡くし、夢破れ、無気力な日々を過ごす中「変わりたい」とずっと願っていたのではないでしょうか。

それを行動に移したのだとしたら、何にもダメ男なんかじゃないですよね。

 

ベンの頼りなさはある種の優しさから来るもので、タングのために一生懸命になる姿には心を打たれました。

 

そして、そんなベンにいつの間にか感情移入してしまう、不思議な小説です。ロボットが登場するファンタジーさはありますが、ヒューマンドラマとして楽しめす。

 

何より、タングがカワイイんですよ~。

知能のベースが子供なので、本当に子連れの旅みたい。ワガママにすらキュンとしてしまいます。二人は旅の途中に東京にも寄ってくれるのですが、タングは大はしゃぎ。

 

何だかうれしかったです。ロボット故の無垢さがタングには表現されていると思います。タングと出会った人間は、タングから思いやりをもらって変わっていくのでしょうね。

 

とは言え、児童書ではないかな…と思いました。

表紙もタングも可愛いですが、ベンやエミリーの大人の事情が満載。離婚だったり、新しい彼氏だったり、赤ちゃんの父親の問題だったり。

 

ラストはハッピーエンドでも、小学生にはちょっと早いかもしれません。中高生くらいからかな?大人が、思いやりや優しさを思い出すには丁度いい作品です。

 

「心が洗われる」とはこういうことだ、と本を読んでいて感じました。

 

『ロボット・イン・ザ・ガーデン購入前の注意点』

 

ロボットやアンドロイドが出てきますが、SFというよりファンタジー小説です。それと、作者は本作がデビュー作なので、結構アラが目立ちます。ベテラン作家の作品に慣れてしまっていると気になるかもしれません。

 

物語のキモ・ネタバレ

 

・舞台は近未来のイギリス。人間とアンドロイドが共存する世界。

・獣医の夢も破れ、妻ともうまくいっていない、無職の34歳・ベン。ある日、自宅の庭でボロボロのロボットと出会う。

・ロボットの名前はタング。運命的な何かを感じたベンは、タングを直すことを決める。

・しかし、ロボットの修理に打ち込む夫を妻のエミリーは良く思わず、とうとう離婚することに。ベンはタングを作った人物を探して旅に出ることにする。

・イギリスに戻った二人を待っていたのは、妊娠したエミリーだった。

・エミリーには新しい恋人ができていたが、お腹の子の父親はわからないとのこと。

・エミリーの妊娠を言い当てたタング。急速に二人は仲良しになる。

・果たして旅の中で成長したベンが出した答えは?多分あなたが想像した通り。

『読書は1冊のノートにまとめなさい』で読書がもっと好きになる

実用書

読書は1冊のノートにまとめなさいの感想

 

奥野さんの本、はじめに読んだのが、「情報は一冊のノートにまとめなさい」でした。

この本で大いに心を揺さ振られたので、読書~の方も買ってみました。

 

本著は「情報は一冊のノートにまとめなさい」のアイデアを、日々の読書に応用させた「インストール・リーディング」を紹介しています。

 

やることは、ほぼ同じなんですけどね。

読書に特化することで、ごちゃ混ぜ感がないです。

 

個人的な好みを言うと、一日にあったこと、感じたことを速メモる「情報は一冊のノートにまとめなさい」の方が好きです。

 

あと、この本は最近よく目にする速読術の類ではないので注意してくださいね。

奥野さんが教えてくれているのは、読書によって得た知識を自分の中に定着させる方法です。

 

私自身、一番心に刺さったのが「読みっぱなしは読んでいないのと同じ」という一文。

読み終えることだけを目的にしていては内容もすぐに抜けてしまうし、読書の本当の価値を見失っていると気付かせてくれました。

 

確かに奥野式の読書は、書く作業がプラスされるので面倒です。

 

でも、ズボラさんでも続けられる工夫までフォローしてくれているのが実にありがたい!

たくさん本を読むのにどうにも身にならない…と感じている方、インストール・リーディングはいかがでしょうか?

 

『読書は1冊のノートにまとめなさい 100円ノートで確実に頭に落とすインストール・リーディング』著者:奥野宣之

216ページ

 

本の内容

★27万部突破のベストセラー第2弾!27万人が支持した「100円ノート整理術」は読書にも使える!

  • なぜ、読んだのに覚えていないのか?

何十冊、何百冊読んでも、ほとんど何も覚えていない……。それは「読んでいないと同じ」です。そうならないためにも、多読・速読より、一冊ずつきちんと向き合い、本を頭に落とす読み方が必要です。本書では、読んだ内容を確実に「財産」にする「インストール・リーディング」の技術を紹介。ベストセラーになった『情報は1冊のノートにまとめなさい』の、“100円ノート整理術”をベースに、「探す」「買う」「読む」「活用する」をマネジメントして、本の内容を頭に落とす新しい読書術です。

  • 誰にでも続けられる!使える!

多読・速読は考え方を学んでも、実践できている人はごくわずかです。本書はどこにでもある100円ノートを使い、
・誰でもラクして続けられ、
・作業は簡単で、
・実際に使いこなせ、
・低コスト、ローテク、
が特徴です。

  • 現役の新聞記者が考えた使えるテクニックが満載!

本書はよくある読書術の本とは大きく違います。「読む目的を明確にしよう」とか、「アウトプットを考えた読書をしよう」という、これまで語られてきた内容とは一線を画しています。実際に役立つ情報収集と管理の方法、そして読書の技術を、とにかく具体的に紹介します。たとえば、以下のような技術があります。
・知的生産を可能にする情報収集術「思いつきメモ」
・簡単、続けられる100円ノート「スクラップ術」
・自然と主体的に本が選べるようになる「探書リスト」
・著者と対話して確実に頭に落とす「ねぎま式読書ノート」
・2枚の付箋でチェックをラクにする「W付箋マーキング術」
・検索機能で可能になる「組み合わせアイデア術」
・読書ノートを援用して情報を加工する「ブログ原稿生産術」
その他、「レファ本読書」「ツンドク」「からめ手読書」「ひきちぎり読書」などの、応用読書の技術を紹介。ノートをサポートするインストール・グッズ(文房具など)も写真入りで多数掲載。本書はあなたの読書生活を劇的に向上させ、ひとつ上の知的生産術へと導きます。ビジネスマンの勉強法にも、ご年配の読書家のスクラップ術にも最適です。(引用:Amazon.com)

 

 

この本で紹介されているインストール・リーディングで衝撃を受けたのは、読む段階でのアイデアに限らず「本を探す」や「本を買う」段階のテクニックにまで言及している点です。

そして、そこから読後の感想までを一冊のノートで扱います。

 

これは著者の奥野さんの著書でベストセラーとなった「情報は1冊のノートにまとめなさい」で提唱されているアイデアに由来するものですが、なるほど、読書へ応用するとこんなに便利なのかと唸らされました。

 

速くたくさん本を読むことが目的ではないので、じっくり自分と読書の付き合い方に向き合えると思います。

 

中でも「ねぎま式読書ノート」のアイデアはすぐにでも実践してみたいです。心に響いた箇所を引用、ノートへメモ。その下に、それに対する自分の感想をメモ。

 

これを交互に繰り返していく方法なのですが、この「引用」の手間がミソなのでしょう。

 

書くことによって、目に留まった箇所がさらに自分の中に残ることになります。感想も、書き出すひと手間で、情報を整理して考えられるようになると思いました。

 

慣れると、この読み方が目的となり、本の重要な部分を素早く見つけられる効率的な読書が身に付く…ということではないでしょうか。

 

「ノートを分けない・ペンを分けない」というポイントも、シンプルなようですごく印象に残りました。取り掛かりやすくても続かなければ意味がないので、こういった小さなアドバイスがうれしいです。簡単なことが何より一番!

 

何となく本を読んではダメ。そのためには、何となく本を選ぶのもダメ。読書をもっと主体的に捉えないといけないんですね。

 

「読みっぱなしは読んでいないのと同じ」というメッセージからかなり勉強できました。

 

読書は1冊のノートにまとめなさい を読む必要がないと思われる人

 

すでに読書に関するアウトプットを実践している人や、デジタルツールを駆使している人には目新しいアイデアがないかもしれません。