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『服を買うなら、捨てなさい』

実用書

『服を買うなら、捨てなさい』と一緒に『50歳、おしゃれ元年。』も読んでる方も多いのではないでしょうか。もちろん私も読みました。

 

刺激受けますよね。

 

この本がこれほどまでに多くの人の心を打つ理由…。

それは第一に、「読みやすさ」かな、と思いました。

 

もちろん、筆者の地曳さんのキャリアに裏打ちされたファッション論は説得力抜群で、勉強ポイント満載!なのですが、魅力は内容だけではありません。

 

地曳さんの語り口がとてもナチュラルで、専門的な難しさもなくわかりやすい文章が素敵なんです。

 

ちょっと過激なスパルタ発言も、気になって読み進められないほどのことではないかと。

この一冊で、自分の中にオシャレ革命が起きると思います。

 

「気に入った服なら週に何度着てもいい」、「トレンドを追わなくてもいい」、「バリエーションを増やす必要はなし。

 

「ワンパターンでOK」の話は、オシャレに自信のない人にとって、今までに味わったことのないポジティブな気分をくれるでしょう。

 

どんなオシャレ本にも書いてなかったのでは?

さすがに5000円のタイツには手が出ませんが、自分のオシャレレベルへの不安は減りそうです。

 

『服を買うなら、捨てなさい』著者:地曳いく子

174ページ

 

本の内容

 

“「服はたくさんあるのに、毎朝着る服がない! 」
「服は少ないほうがいいと言われても、そうもいかない」……と思っていませんか?
本当におしゃれな人(パリジェンヌだってそう! )は、「着まわし」や、「バリエーション」を重視しません。いつも同じような服を着ているし、バッグは毎日同じもの。靴はせいぜい2足……
1シーズンのワードローブは、ラック1本で充分足りています。
本書で紹介するのは、そんな「少ない服で素敵にみせる」強いワードローブの作り方です。キャリア30年超のスタイリスト地曳いく子(旧姓・渡辺いく子)が、
今すぐ捨てるべき服と、残すべき服を、分かりやすく指南します。 本当におしゃれな人だけが知っている、ファッションの新常識。おしゃれになりたければ、今すぐ本書を読みなさい!
【目次】
第1章 おしゃれな人ほど、少ない服で生きている
第2章 無駄服を増やす、さまざまな罠
第3章 いらない服とすっきりお別れする方法
第4章 理想的なワードローブ大検証!
第5章 買い物に出かける前に
第6章 買っていい服、ダメな服
第7章 おしゃれは「トレンド」から「スタイル」へ
第8章 これからも、ずっと素敵でいるために”(引用:Amazon.com)

 

この本を読んで自分のナニが変わったかと言うと、服の買い方が変わりました。

服を買う時、今までは持っている服にバリエーションを持たせるために「この色はこの前買ったからやめよう」、「この柄も持っているから他の柄にチャレンジしてみよう」と考えるようにしていましたが、それは必要ないと地曳さんは教えてくれています。

 

そうやって似合わない色や柄を無理に増やすと、必然的にダサいコーディネートも増えるそう。似合っていて、自分に心地良い服に囲まれることの方が幸せなんですね。

 

「ワンパターンでいい」んです。

ああ、それでいいんだ。人の目を気にしなくてもいいんだと思ったら、ホッとしませんか?

 

これまで読んだこの類の本には、ワンパターンでいいなんてことは、決して書いてありませんでした。

 

でも、似合う服に出会うには自分と向き合わなければなりません。

この本で、そういうオシャレの基礎を勉強できたと思います。

 

「あの人、いつも同じ格好ね」と言われることと、似合う服を長く着続けることを天秤にかけるのはなかなか難しいですが、自分なりに地曳さんのファッション論を取り入れていきたいです。

 

バシバシ言い切ってくれる口調が気持ちよかったです。オシャレが苦手な人を否定したりもしていないので、ほっとした感じもあります。

 

さすがはベテランスタイリスト、わかりやすく、説得力もバツグンでした。この本の魅力は、地曳さんという人物の人柄にもありますね。

 

読む必要がないと思われる人

 

オシャレは安いファッションを着こなしてこそ、と思っている人は、ハイブランドの服がたびたび登場するこの本は受け入れられないかもしれません。

 

金銭感覚が一般の人とズレているところや、文章の矛盾が気になってしまうと話が入ってこないこともあると思いました。

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 断捨離からミニマリストへ

実用書 - お片付け本/断捨離 - 実用書

私の感想

この本を読んでみようと思ったのは、お友達の影響を受けて、私もなんとなく「断捨離」に興味を持ったからです。

 

追々出していきますが、この本の他にも断捨離本や、片づけ本はいろいろ漁ってます。

 

昨今、お片付け本は星の数ほど出ていますが、この本はとにかく「モノを持たない!!捨てる!!」。

 

筆者はミニマリストの第一人者として活躍していらっしゃいます。

 

あまりの徹底ぶりに、筆者の自宅を紹介した巻頭グラビアページは衝撃的でしたね。

本当にここで?普通に生活しているの?
寂しくないの?というのが正直な感想です。

 

いきなり私には無理・・ってつぶやいてしまいました^ ^;

 

しかし、本文を読みすすめてみると、闇雲にモノを捨てるオススメをしている訳ではなく、モノを持たないことによって得られる幸せがメインテーマになっています。

 

この「幸せを感じる」部分がミソで、片付けベタな私も、なるほど、共感…でした。
とは言え、紹介されているノウハウや筆者のライフスタイルがまるごと自分にあてはまる訳ではないので、どこを自分流にアレンジできるのか情報を抽出しながら読んでみるのがいいかと思います。

 

内容に感化されてモノを捨てすぎて後悔しても、後の祭りですからね~。
でも、逆に言えば、それくらい人を動かすエネルギーに満ちた一冊だということです。

 

『ぼくたちに、もうモノは必要ない。 – 断捨離からミニマリストへ -』著者:佐々木典士』257ページ

 

本の内容
“【ミニマリスト宣言!!】
持ちモノを自分に必要な最小限にする「ミニマリスト」という生き方。
ぼくはモノを減らすことで何もかもが変わり、なぜか毎日「幸せ」を感じられるまでになってしまった。誰かと比べてばかりいて、みじめだった。将来への不安で、ずっと停滞していた自分が動きはじめた。最小限にしたからこそ、見えてくる本当の豊かさ。モノが少ない幸せがあることを知った。 モノも情報もあまりに複雑化した現代。
そのノイズに阻まれて、本当に自分に何が必要なのか、何を大事にしたいのかさえわかりにくくなっている。できるだけ多くのモノを手に入れるのが唯一の正解だった時代はもう終わった。
それがほんとうの「幸せ」にはつながらないことをなんとなくみんなが気づき始めている。生き方にはもっと自由な選択肢があっていいはず。
他人の目線ばかり気にした世界から、自分の声に耳を澄ませてみること。
断捨離からミニマリストへ。終わりのないモノへの追求から一度思いっきり距離をとってみること。
これはもう一度「幸せ」について考え始めることに他ならない。
【巻頭カラー】
ミニマリストの部屋公開×4
世界一周可能な、バックパックの中身公開!!【第1章】
なぜ今、ミニマリストが生まれたのか?【第2章】
なぜ、モノをこんなに増やしてしまったのか?【第3章】
モノを捨てる方法最終リスト55!!
さらに捨てたい人へ追加リスト15!!
&「捨てたい病」への処方箋【第4章】
モノを捨て、ぼくが変わった12のこと
・時間ができる
・生活が楽しめる
・自由と解放感を感じられる
・人と比べなくなる
・人の目線を恐れなくなる
・行動的になれる
・集中力が高まる。自己に徹する
・節約だってできる。エコにもなる
・健康になれる。安全である
・人との関係が変わる
・今、ここを味わえる
・感謝できる【第5章】
幸せに「なる」のではなく「感じる」 ”(引用:Amazon.com)

 

モノを持たないことで得られる幸せ

 

筆者の佐々木さんは有名なミニマリストであり、実際にミニマリズムを実践したモノが究極に少ない部屋で生活しています。

 

巻頭グラビアにはその部屋のビフォーアフターの様子が掲載されているので、ミニマリズムをイメージしやすいと思いました。

 

ミニマリズムを実践するために、なんと、所持品の95%を捨てたとのこと。説得力や言葉の重みが、他の本とは違います。

 

しかし、どちらかと言うと、ミニマリストの経験談を聞くスタイルなので、モノの捨て方のハウツー本ではありません。

 

不要なモノを捨て本当に必要なモノだけ残す。
すると、当然ながら生活空間にゆとりが生まれるわけです。

 

ただ単に、スッキリして気持ちいいとか、掃除がしやすくて便利になったとか、表面上のことだけじゃなく、自分の幸せについて、考え直すきっかけになったことが非常に大きいと述べられています。

 

“誰しもが幸せになりたいと願っている。
だが、そうやって手に入れたモノは、ほんのわずかしかの間しか幸せにしてくれない。”

 

モノに囲まれる生活を辞めた筆者が今まで感じられなかった「幸せ」を感じられるようになったという部分は非常に印象に残りました。

 

執着を捨てたことで、人と比較しなくなり、そして自分の為だけの時間の使い方が変わったことが大きいのでしょう。

 

空間がもたらすゆとりは、心も、時間の流れさえ変えてしまうのですね。

 

さらに、本当に必要なモノが何なのかわかれば、見極める方法が身についてもっとモノを減らすことができるというのは目からウロコでした。

 

『もう一度買いたいと思えないものは捨てる』
『熱く語れないものは捨てる』
『安いという理由で買わない。タダという理由でもらわない』

 

などなど55個の捨てルールがあります。

 

全てが自分に出来るかどうかは別にして、意識を変える、別の角度から自分の持ち物を見直して見ることはとても大切なんだなと思えました。

 

専門的な意見ではなく、あくまで私達と同じ目線で書かれているのもよかったです。

 

ミニマリズムで人生が変わった筆者の体験に基づいているからこそ、この本は多くの人の心を打つのだと思います。ミニマリストのリアルな声が聞ける、貴重な一冊です。

 

効率良く断捨離する方法として「代理オークションを利用する」のもいいですね。

 

作者が利用したのは「Quick Do」です。

今は、メルカリもブームになっていますね。捨てたいものがお金になって、しかも断捨離も進むで まさに一石二鳥!

 

古本もわざわざお店に持参しなくても、箱に詰めるだけで宅配業者さんが無料で引き取りに来てくれるシステムがあります。

 

これ、大変に便利です。私がよく利用するのはBOOKOFFです。
近所の本屋(ジュンク堂)で使えるポイントでもらうと30%分多くもらえたりすので、キャンペーンを狙って送ってます。

 

この本を読む必要がないと思われる人

 

収納たっぷりの家がある人、モノを大事にする人。

元々モノを捨てることに悩まない人やモノを持っていない人は、この本を読んでも「今更感」があると思いました。

『50歳、おしゃれ元年。』クローゼットの断捨離から

実用書

50歳、おしゃれ元年を読んだ感想

 

この本を読んで焦りました!

私も50代に入ってはや数年、ただでさえオシャレ難民の私。

 

自分に合ったオシャレというものを勉強するために、もう若くはない自分自身にガッツリ向き合わないといけないみたいです。

 

50代に突入すると顔のくすみや体系の変化などが当たり前にあり、その時の自分自身を見極めることがオシャレに必要なのだそう。

 

「いつか着るかもしれないからまだ捨てない」はNG、「痩せたら着られるからまだ捨てない」もNG。

 

なぜなら、今の自分に昔の服は合わないし、将来の自分に今の服は合わないから。

どんなに頑張っても時の流れは止まらないですもんね。

 

何を選ぶべきか、そのハウツーがベテランスタイリスト目線で語られているので、50代でまさに困っている人にも、これから困りそうな若い人にもオススメです。

 

「生涯、オシャレ現役」宣言のようなタイトルが実に絶妙ですね!

 

『50歳、おしゃれ元年。』著者:地曳いく子 181ページ

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断捨離に通じるノウハウでもあるので、クローゼットから押入れ、台所の断捨離を始める人も居るかも。

この本と一緒に『服を買うなら捨てなさい』もよく読まれているみたいですね。

 

本の内容
“50代になった女性が、ある日、途方にくれる。「クローゼット一杯、こんなに服を持っているのに、似合う服がない!!」残りの人生を、納得のいかない服ですごしたくないなら、今こそ新しいルールが必要。体型も顔も経年変化をしているのを認め、昭和のおしゃれルールから抜け出すこと。いらない服を仕分け、買い物も真剣勝負…。50歳、いまが、リアルな自分を知り、新しいスタートを切る元年なのです。 ”(引用:Amazon.com)

 

 

まさに、マインド改革な一冊でした。オシャレって若い頃のままのイメージで止まりがちで、年齢を重ねれば重ねるほど、その自己流オシャレがカチコチの化石みたいになると思うんです。

 

似合ってもいないし、流行遅れだし、それはもうオシャレとは言いません。筆者の地曳さんはそこをガツンと砕いてくれます。

 

とにかく今現在の自分の姿を見極めること!50歳で「元年」ということは、まだまだオシャレの勉強を続けないといけないということですからね。

 

ベテランスタイリストのアドバイスは耳が痛い話ばかりです。

 

でもそのスパルタが効きました。気持ちがどれだけ若くても容姿は必ず衰えていくと認めること。慣れきった昭和のオシャレルールや価値観から抜け出すこと。

 

どれも簡単には思えませんが、ここを乗り越えないとオシャレのスタート地点にすら立てないと思います。

 

もう過去の若さにはこだわらず、前を見なければと痛感しました。「いつか着るかも」の執着も必要ありません。

 

本を読み終わると、途端にクローゼットの片付けをしたくなりますよ。

 

しまってあるだけ、何となく取っておいてあるだけの服を捨てれば、「こんなに服があるのに何を着ればいいかわからない」という悩みともサヨナラできそうです。

 

地曳さんがバリエーションの固定観念から解放してくれたおかげで、肩の荷が下りました。自分が着ていて心地良い服を追求したくなります。

 

ある程度の財力を持った人でないと楽しめない本かなと感じました。オシャレを続けている人達には当たり前のことが書かれているし、50代の全ての女性に当てはまるか?と言われると そうでもないかもです。

 

「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす! どうやって起きるかが問題・・

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朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!感想

 

「朝4時」と言われるとちょっとハードルが高いイメージかも?

でも、魅力的なタイトルです。

すべてがうまく回りだすのなら、早起きにも意欲が湧きます。

 

但し、筆者も断っている通り、どうやって早く起きるかというノウハウ本ではありません。

 

「早起きしたらこんな風に人生が変わったよ」という早起きオススメ本であり、これを読んだからといって問題が解決する訳ではないので気を付けて下さい。

 

体験談というか成功談というか、池田さんのサクセスストーリーが続くので、自慢話の類が苦手な方は読みにくいかなと思いました。

 

でも、「朝4時起き」と池田さんの成功の関係は納得できますし、元ダメダメOLの体験談は親しみやすかったです。

 

早起きに関して自分の欲しい情報を取り出すことができれば、日々の暮らしに有用な一冊になります。

 

『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』著者:池田千恵

220ページ

 

 

本の内容「朝4時起き」生活になると、こんなことが起こります!
・じっくりと考える時間が増える!
・「段取り力」が備わる!
・仕事がスムーズにこなせるようになる!
・残業をせずに、定時に帰れるようになる!
・趣味の時間が増える!・家族や友人との関係が充実する!
・「攻める」姿勢に生まれ変わる!
一人の落ちこぼれOLは、「朝4時起き」を習慣化したとたんに、仕事もプライベートも充実した新しい人生を突き進み始めた。「ワタミ」で鍛えられ、外資系コンサル会社で学んだ自身の体験をベースに、実践的「最適ワーク・ライフ・バランス」のつくりかたを、同世代のビジネスパーソンに伝えたい! ”(引用:Amazon.com)

 

 

「朝4時起き」を続けられる人は、その他のことも何でも頑張れる人なんだな、というのが一番の感想です。筆者の池田さんの努力やポジティブさは勉強になりました。文章から伝わってくる努力家ぶりに励まされます。

 

そんな池田さんの中で、最も成功につながったのが「早起き」だったのでしょう。

 

要するに「朝活」をオススメする話に近いと思います。

早起きすれば使える時間が増え、資格の勉強をしたり、人脈を広げたりできるということでした。

 

そしてその朝の時間の有効活用によって、仕事もプライベートもうまく回りだし、ダメダメOLを卒業できたストーリーが語られています。

 

このダメダメっぷりがまたリアルなんですよ。親近感が湧いたので、自分も早起きを頑張れば変われる気になりました。

 

でも、重要なのは「早起きすれば誰でも成功者!」とは言っていないことに気付くこと。あくまで、この本はきっかけとしなければならないと思いました。

 

筆者の池田さんは、人生を充実させるための方法のひとつとして、時間管理のコツを掴むことを教えてくれています。

 

この本の残念なところ

 

・自分の出身大学や働いていた大手企業の名前、「外資系コンサル会社」など、世間の目を引くネームバリューのあるものを連呼、強調し過ぎている。自慢にしか聞こえず、鼻につく。

・自己評価が異様に高くて、共感できない。余りにも度が過ぎると勘違いにも感じる。

・実際に早起きする方法がないし、内容も早起きから脱線してばかりなので説得力がない。早起きのことを知りたいのに、勤務先で学んだことやネイルケアの話をされても…。

・テンポが悪い。説明に一貫性がない。矛盾があちこちにある。

 

・数あるビジネス書からネタをいいとこ取りしただけの本。

・朝4時起きをオススメする本なのに、書かれている早起きのコツは精神論のみ。残念だった。

 

こんな人には役に立たないかも?

朝4時に起きるハウツーは載っていないので、どうしても起きられない人にはあまり役に立たない本かもしれません。

 

若い女の子のライフスタイルの紹介がメインなので、その切り口が受け入れられない人は説得力を感じないかと思います。