感想よりも著者がいったい何者なのかが気になる・・
古本屋さんでタイトルが気になって手に取った本。
数ページ読んで、もっと読みたくなったので買った本です。
家に帰って読み始めてすぐ不思議に思ったのは、作者のFさんって男?女?どっちなんだろ?ということ。
本名は示されておらず、本の中でも性別を決定づける言葉が見当たらないのですね。なんとなく”男性”かな?と想像して読み進めるも、だんだんもやもやしてくるんですよね^^;
014、の「ぶっちゃけ男が本当に行きたいレストラン」を読むと男なのかな?と思うし、でも054、の「携帯盗み見たら彼氏が実は他の女と連絡とっていて浮気してました系」で浮気を知ったらちょっとは泣く・・とうくだりを読んだら女なのかな?と思えるし、他にも女性的な言い回しや女性の感性に近い文章があったり、男性的な性的な表現があったりと、いったいどっちなんだ?!
Fさんは「Twitterフォロワー数19万人超」という人気者のようです。
若い人にはウケそうだな~というのが第一印象。
若者は大体、悩みや孤独を抱えがちですからね…。
「誰にでもあてはまるようにそれっぽく書く」というビジネスには成功しているかも。
正直、読んでいる最中は頭にハテナマークだらけでした。
「あれ?これどこで聞いた言葉だっけ…?」と。
ちょっとダラダラしている表現も、理解するのに時間がかかったかな~。
ただ、誰かの心を動かすコンテンツとしてはとてもよく出来ていると思います。
心に刺さりやすい言葉選びは巧みです。
恋愛だけではなく、人間関係やコミュニケーションスキルのことなど、大きく「愛」について語っているところが特徴的。
そこから自分自身と向き合う方法へ導いていくページ構成が、より読者の心に残るのではないでしょうか?
例え、作者がどこかから拝借してきた言葉だったとしても、また別の人の中で違う言葉に育っていくのは面白いと感じました。
と言うより、内容が思ったより薄かったので、そうであってほしいという方が正しいかもしれません。
キラキラした恋愛モノが多い中、ちょっと暗い雰囲気、ジメッとした部分にスポットを当てるセンスは独特です。
感情的でシニカルな文章がFさんの世界で鋭く光っています。
ネットで真剣に調べてみたけどFさんって男性のようですね!あまり好ましくない噂もチラホラと・・。
男性目線の文体から、急に女性的な言い回しが出てきたりするので、ここもちぐはぐ、ハテナマークでした。
この点も含め、全体的な違和感が最後まで拭えなかった印象が強く、そこが残念。
しかし、若い世代の生きづらさのようなものを肌で感じることができたのは、読書ならではの体験だったと思います。
『いつか別れる。でもそれは今日ではない』著者:F
256ページ
『いつか別れる。でもそれは今日ではない購入前の注意点』
きな臭い作品、と言ってしまえばそれまでですが。常にパクリ疑惑につきまとわれている作者のようですね。
過去にツイッターの別アカで炎上…?うーん、こういったことを抜きにしても、長ったらしく、押しつけがましい部分はあるかも。
それっぽく書きたいからって、そんなにひねくれなくても…。