『ちょっと今から仕事やめてくる』が売れてる理わけ

ちょっと今から仕事やめてくる私の感想

 

70万部のベストセラー。

この本のナニがいいかと言うと、まず「タイトル」ですね。

 

社会に出たことのある人なら誰しもギョッとするタイトルですよね。

センス抜群です。私もほぼタイトル買いに近い感じでした。

 

内容的には、大きな共感と、深く考えさせられる部分がいくつもあります。

今現在つらい思いをしている人、辞めようと考えている人、辞めた人を思い浮かべ…。

 

日本ってどれだけお仕事に疲れてるんだろうかと、改めて問題点を突き付けられた気がしました。

 

しかしこの小説は「逃げてもOK!」ここでも逃げるは恥だが役に立つですねー!

 

「つらいことには立ち向かう」という日本の今までの精神論をバッサリ切ってくれたのが新鮮でした。

 

が、しかしこの系統の本なら他にもあると思うんですよね。

なぜココまで売れたのか?というと、読みやすい、分かりやすい、タイトルが良い。

そして登場人物に親しみが持てる点ではないでしょうか。

 

 

  1. 『ちょっと今から仕事やめてくる』著者:北川恵海

258ページ

 

 

親しみやすいキャラの筆頭がヤマモトです。

彼が何気に出してくれるアドバイスによって、隆は新しい自己を見出し解放されるんですね。

 

ブラック会社の鬼部長も分かりやすい悪役。

隆が会社を辞めると言って押し問答するシーンがこの物語のクライマックス。

 

これまでの憤懣を、溜めて、溜めてーー

マックスになったところで、どう爆発させるか?

 

「部長、今幸せですか?違いますよね?幸せに働いているなら、あんなに毎日怒鳴り散らしませんよね?」って吐き捨てるシーンは爽快!

 

二人の激しいバトルシーンは、読んでいるこちらもハァハァ・・(*´Д`)するくらいの勢いです。

 

「どうせお前みたいな奴はなあ、一生負け犬で終わるんだよ!」

「俺の人生を、お前が語るんじゃねえーよ!」

「負け犬、負け犬って、一体何を指して負けなんだよ。人生の勝ち負けって他人が決めることか?・・更に続く

 

この後がどうなるのかは、本を読んでください。

 

ちょっと今から仕事やめてくる映画化

 

ちょっと今から仕事やめてくるは、2017年に5月にヤマモト役福士蒼汰さん、

隆役に工藤阿須加さんで映画化されています。

 

私はこちらも観て来ました。

福士蒼汰の大阪弁、けっこうサマになっていましたよ^ ^

カッコつけれるより、砕けたキャラの方が良い感じなんじゃないかな?

藤阿須加さんって、私は初めて見た俳優さんだったんですが、隆役にはぴったり。

 

五十嵐先輩は小説では男なんですけど、映画では黒木華さんが演じていました。

本の内容(あらすじ)

 

“ブラック企業にこき使われて心身共に衰弱した隆は、無意識に線路に飛び込もうしたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられた。同級生を自称する彼に心を開き、何かと助けてもらう隆だが、本物の同級生は海外滞在中ということがわかる。なぜ赤の他人をここまで?気になった隆は、彼の名前で個人情報をネット検索するが、出てきたのは、三年前に激務で自殺した男のニュースだった―。スカっとできて最後は泣ける、第21回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”受賞作。”(引用:Amazon.com)

 

『ちょっと今から仕事やめてくる』のレビュー・評判

 

仕事でも何でも、行き詰っている人に、実は選択肢は自分が思うよりもたくさんあると教えてくれる作品です。自分を大切にしてくれない会社にしがみつくことの意味って何でしょう?死ぬなんて以ての外。

 

死ぬくらいなら逃げればいいと、背中を押してもらえる気がしました。近頃、とにかくブラック企業や過労死がニュースになっていますよね。

 

「こんなこと現実じゃありえな~い」なストーリーが繰り広げられるのですが、実はそのリアリティの無さもコミコミで楽しめる感じです。

 

疲れている心にファンタジーが心地いいというか、重くない雰囲気が楽に読めるというか。でも、主人公の悩みはすごく切実に描かれていて、かなり共感できました。仕事に関する部分はもうちょっと詳細な描写が欲しかったですが、自然と自分に置き換えて考えてしまいます。

 

読み手の現状によって、読み方が変わってくる小説だと思います。学生やフリーター、社会人経験者では感想が当たり前のように違ってくるでしょう。

 

会社が全ての悪と捉える人も、働くってこういうことと割り切れる人も考え方は様々ですよね。仕事を続ける中で、もしかしたら何年か後には考え方が変わっているかもしれないですし。どちらかと言うと、新米社会人の皆さんにオススメな話かもしれません。

 

さらに、労働という大きなテーマの向こう側に「自分の幸せ」についての問いかけがあります。目先の苦しさで視野が狭くなっている時は、そのことばかりを考えてしまいがちです。

 

が、人生はもっと広く大きいもので、仕事って暮らしのほんの一部なのです。必要な問いかけはどう生きるか、幸せとは何か。「仕事の問題=人生の問題」と考えてしまうのは勿体ないと気づかせてくれます。

 

この作品を読んで元気になった人達は、つまり視野を広くすることができたのだと思います。

 

そして、この作品が訴えている「逃げること」の必要性は、仕事だけではなく、いろいろなシーンに当てはまると思いました。

 

自分を大切にして、もっと広い視野で人生を見つめて、というメッセージを受け取りました。

 

読む必要がないと思われる人

 

自己啓発系の書籍を数多く読んでる人。

ファンタジー小説が苦手な人。自分の仕事や働き方に疑問を持ったことがない人や、相手の苦しさを想像できない人はNGかも。

 

物語のキモ・ネタバレ

 

・ヤマモトの正体

幽霊説が出てくるが、本当は、自殺した兄弟の名を名乗り隆に近づいた。

本名は「山本優」という青年。

 

・隆の発注ミスは実は信頼していた五十嵐先輩の妬みにより工作されたものだった。