
雑談力の重要性がひしひしと
初対面の人や、ちょっと知ってるくらいの人と二人っきりになってしばらく一緒に過ごさなければいけなくなった時って、緊張しますよね。
私はもともと口下手な方で、人と話すのに苦手意識があります。
そういう状況に遭遇すると、極度に硬くなるんです。
まず相手の出方を見て黙っていることが多いのですが、せっかく話しかけてもらったにもかかわらず、緊張のあまり、まったく的外れの返事をしてしまったり、良いコメントも出せず、場がしらけてしまったり、
別れた後で後悔というか、恥ずかしくて幾度となく自己権をに陥ったことがあります。
共通項のない人とお話しするのは苦手です・・。
自分の雑談力について悩んだことのある人、少なくないのではないでしょうか?
この本は、日々のコミュニケーションにおける「雑談」の重要性を再確認させてくれます。
著者は、教育学や国語の分野で有名なあの齋藤孝先生です。
齋藤先生の本はよく読んでいます。
「読書」「国語」「語彙力」と言えば斎藤先生。
斎藤先生は、大学の講義、テレビ出演、そしてその隙間時間に読書、家に帰ればあらゆるジャンルのテレビ番組の録画を倍速で見てるとか。
それだけでも驚きましたが、書籍も、毎月出されてますよね?
どこにそんな時間があるうんだろうかと、先生の活躍ぶりには驚嘆しますね。
さて、その斎藤先生の雑談力の元となってるものが知りたくて、この本を手にしたわけですが。
雑談とは肝心の話をする手前のステップで、相手の心の扉へのノックだと思っています。
「中身はなくてOK」、「コロコロと話題は変わってOK」等、齋藤先生に言ってもらえて、自分の雑談が間違っていなかったのだとほっとしました。
ただ、まだまだ上達させたい部分はあるので、雑談力アップのヒントをもらえるこの本でさらに勉強したいと思います。
「より良い雑談のためには相手をよく観察すること、そして気遣い」という分析に、非常に感心しました。
相手について詳しくなれば雑談のネタも増えますし、その知ろうとする行動自体が相手との距離を縮めてくれますよね。
やはり雑談、侮れません。
そして、雑談にオチや中身がなくていいのは「雑談そのものが場の空気を作るツールだから」という齋藤先生の主張も興味深いものでした。
と言うか、そんなに気負わなくていいんだ、と肩の力が抜けました。
きっとここがメインテーマです。
雑談が主題にはなっていますが、要するに、円滑な人間関係を築くためのハウツー本だと思っています。
上手に話すテクニックの本を読んでも何となくしっくり来なかったという人は、この本の方が実践的かもしれません。
雑談によって「伝えたいことが効率的に伝わる」と、きちんと解説されているからです。
心が閉じている人に何を話しかけても、自分の思いは届きませんよね?
雑談の持つパワー、齋藤先生のおかげでとてもよくわかりました。
雑談は、チャンスです。
この本を読んだ後、「30秒でうちとける」は本当にできるかどうかは別にして、誰かに試してみたくなるのは確かです。
雑談に苦手意識を持っている人も、雑談のルールを把握したり、訓練を積めば雑談力は上がるんだと勇気づけられます。
「雑談は円滑な人間関係のためのツール」という新しい考えが学べたことは、貴重な読書体験でした。
『雑談力が上がる話し方――30秒でうちとける会話のルール』著者:齋藤孝
ページ
本の内容
『雑談力が上がる話し方――30秒でうちとける会話のルール購入前の注意点』
雑談の必要性や重要性はよく分かったので、テクニック的な解説・例をもっと挙げて欲しかったです。内容もごく一般的でした。
また、雑談力を上げられる人や状況が限定的に書かれているので「私にはあてはまらないわ~」と感じる人も多いかと思います。